競艇は、依存性の高いギャンブル(公営競技)で、競艇にハマって舟券を買い続けた結果、ボロ負けして回収率が悪くなることでどんどん収支がマイナスになっていき、負けすぎてやばい状況になっている人が多いです。
「負けても高配当のレースを当てれば一発で取り返せる」と考えて、マイナスが続いても続けると、取り返しのつかないほど借金が増えていって借金地獄におちいる危険性があります。
競艇で負けすぎてやばい人の特徴や、負けすぎるとおちいるリスクを知って、少しでも当てはまる人は、引き返せなくなる前に対処しましょう。
競艇で負けすぎてやばい人の特徴
競艇で負けすぎてやばい人の特徴は3つあります。
ハズレ券を買うことが多い
競艇で負け続けてもやめられない人は、ハズレ券を買うことが多いです。
競艇では内側レーンのボートが有利とされており、勝率は45%〜60%なので、およそ2分の1の確率です。です。100円から賭けることができるので誰でもゲーム感覚で気軽に始められますが、 内側ボートの勝ち予想はオッズが低く払い戻し金が少なくなります。
そのため、高額配当を狙って大穴の3連単や3連複といったオッズが高い買い方をして、多くの点数を買ってもすべて予想がハズレてタコ負け(1つも当たらない)する人も多いです。
気づいたら1レースに賭ける金額が増える
ギャンブル性が高いので、負けてもその分を取り戻せると思って、1レースに賭ける金額がどんどん増えてしまいます。
また、現金が手元になくてもスマホで簡単に舟券が購入できるので、気づいたら高額な賭け金で舟券を買ってしまい、ボロ負けしてマイナス総額が高額になっていたということがあります。
ボロ負けしても1レースに賭ける金額が増えていき、借金をしてまでも賭けてしまうので、借金地獄になっていく人も少なくありません。
予想が外れることを前提で賭けている
競艇で負け続けてもやめられない人は、予想が外れることを前提として賭けている人が多いです。
「負けた分を次で取り戻す!」という感覚で賭けていて、負けても次のレース、負けても次レースを繰り返しているのでやめられず、気づいたら負け続けてしまいます。
競艇をやればやるほど負けることには理由があるので、勝てなくて回収率が低い人は、「競艇をやればやるほど負ける理由とやめないと後悔するリスク」をチェックしてください。
競艇で負けすぎてやばい人がおちいるリスク
競艇で負けすぎると人生が狂います。
競艇で人生が崩壊するリスクや人生が狂った人の体験談について、くわしくは「競艇で人生狂った人がギャンブル依存症の末路から抜け出す方法」で解説しています。
ギャンブル依存症になる
競艇で負けすぎるとギャンブル依存症になるリスクがあります。
競艇は、気づくと1レースにかける金額が増えていたり、高配当のオッズにかけて負けてしまう事が多くなっていきます。それでも、一発逆転の魅力に取りつかれて「次に勝てば取り戻せる」と考えるので、マイナスになってもかけ続けてしまう依存性があります。
この繰り返しによって、競艇にのめり込んでいってギャンブル依存症になってしまいます。このように、ギャンブル依存症になるほどの中毒性があることから「競艇はギャンブルの墓場」と呼ばれています。
ギャンブル依存症は病気の1種なので、専門的な治療をしないかぎり、負けすぎてやばい状況になっていても競艇を止めることができません。
消費者金融での借り入れが当たり前になる
ギャンブル依存症になるほど競艇にのめり込んでしまうと、アコムやプロミスといった大手の消費者金融はもちろん、中小消費者金融での借り入れが当たり前になります。
消費者金融のキャッシングやカードローンが、まるで自分の貯金であるかのように使ってしまうので、借金が増えてしまって生活が苦しくなっていきます。
それでも、食費や衣服費といったお金を節約して、浮いたお金をすべて競艇に使ってしまうので、消費者金融での借り入れることを繰り返して借金が増えていってしまいます。
消費者金融での借り入れを繰り返してしまって借金の返済が苦しい方は、借金を減額したりゼロにできる手続きを弁護士に相談するべきでしょう。
闇金に手を出してしまう
消費者金融によるお金の貸付は、貸金業法によって、利息制限法の上限金利20%を超えないように制限されています。また、返済できなほど借金が増えないように、年収の3分の1を超えた貸付を制限する「総量規制」があります。
しかし、貸金業法の制限を超えた金利や貸付をしている違法な金融業者である「闇金」であれば、総量規制を超えた貸付ができてしまいます。
競艇の借金が総量規制の上限になって、一般的な消費者金融からの借り入れができなくなった方は、闇金に手を出してしまいます。闇金であれば借り入れができますが、闇金はトサン(10日で利息30%)、トゴ(10日で利息50%)といった違法な貸付をしています。
闇金に借金を返せないと、嫌がらせを受けて身体的にも、精神的にも苦しくなる上に、嫌がらせ以上の取り返しのつかないことになってしまいます。
闇金でしかお金を借りれない場合は、すでに総量規制を超えているので借金が返済できないボーダーラインを超えています。闇金に手を出してしまう前に、借金を減額するか、ゼロにする借金救済手続きをすべきです。
競艇で負けすぎてやばいときの対処法
テレボートを解約する
スマホを使っていつでもどこでも舟券を購入できるので、気軽に競艇を始めてしまいます。そのため、テレボートを解約して、スマホで舟券を購入したりレース情報を見られないようにしたりすることで、競艇をやめることができます。
テレボートを解約すると競艇場まで足を運ばないと舟券を購入できないので、舟券を購入するハードルが上がります。
競艇場まで行く手間があるとレースに賭ける回数が減り、お金を消費することを抑えることができます。それによって、生活の中で有効的にお金を使えるようになります。
競艇つながりの交友関係をやめる
競艇で負けすぎてやばいと感じているかたは、競艇つながりの友人との交友関係をやめることが大切です。
競艇場に行くことや、レース予想を賭けるように誘われても強い意志で断ればいいですが、友人との人間関係を気にしたり、「少しなら良いかな」と1回手をつけてしまうと、絶対にやめられません。
競艇の借金問題を解決したいのであれば、思い切って競艇つながりの交友関係を断ちましょう。
競艇以外の予定を入れる
競艇は、やればやるほど負けるギャンブルです。仮に1度勝っても、トータルではほとんどの確率で負けます。
もし、負け続けてやばいと思ってもヒマがあれば競艇をしてしまうのであれば、競艇のことを考える時間をなくすことが大切です。
ひまな時間を別の趣味や家族・友人との時間、運動、副業など別の活動にあてることで、競艇を考える時間が少なくなって、やめることができます。
ギャンブル依存症の専門機関に相談する
競艇に負け続けているにも関わらず、どうしてもやめられない人はギャンブル依存症になっています。
ギャンブル依存症は「病的賭博」と呼ばれるので、100%自力で治すことができません。
ギャンブル依存症の専門窓口に相談をして、ギャンブル依存症の意識を変えることが今後の借金をしない生活につながります。競艇でつくった借金から解放されたい人、またはその家族は相談してみましょう。
ギャンブル依存症の当事者ではなく、その家族がギャンブル依存症について相談する窓口もあります。
また、ギャンブル依存症の治療をおこなっている精神科病院やクリニックでは、ギャンブル依存症の当事者または家族を対象とした勉強会・相談会を実施しています。
勉強会や相談会への参加は無料なことがほとんどなので、依存症対策全国センターで最寄りの相談場所を調べてみましょう。
競艇で負けすぎて借金がやばいなら弁護士に相談
競艇で負けすぎて借金を抱えている人は、借金を減額したりゼロにする債務整理を弁護士に依頼しましょう。
債務整理は、将来の利息をカットして毎月の支払額を減額する任意整理、借金を最大90%減額する個人再生、借金をゼロにする自己破産といった、借金の救済手続きのことです。債務整理の方法は、あなたの借り入れ状況によります。
任意整理
メリット | デメリット |
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将来発生する利息をカットできる 返済期間を見直して毎月の返済額を減らせる | ブラックリストに載る |
任意整理は、弁護士が消費者金融やローン会社といった貸金業者と話し合いで交渉をして、将来発生する利息のカットや返済期間の見直しをする手続きです。
任意整理は、債務整理のなかでも唯一裁判所を通さないでできる手続きで、債権者(貸金業者)との直接交渉で完了するので、任意整理したことを家族や勤務先に知られる心配がありません。
ただし、任意整理をすると信用情報機関に事故情報が登録される(ブラックリストに載る)ので、およそ5年間はあらたな借り入れやクレジットカード、住宅ローン・自動車ローンといった審査に通りにくくなります。とはいえ、事故情報が消えれば、借り入れやクレジットカードの作成もできます。
任意整理をすれば、今後の利息がゼロになるので借金の総額が大きく減って、返済期間も見直すことで毎月の返済もしやすくなります。
個人再生
メリット | デメリット |
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借金を最大90%減額 住宅は残すことができる(住宅ローン特則) | ブラックリストに載る 官報に載る ローン返済中の自動車は取り上げられる |
個人再生は、返済中の借金を最大90%減額して、残った借金を3年〜5年で返済する手続きです。
残った借金を3年〜5年間で返済できれば、減額してもらった金額は返済する必要がありません。ただし、個人再生にはデメリットもあります。
信用情報機関に事故情報が登録(ブラックリスト)されます。ブラックリストに載ると、5年〜7年間は新たな借り入れやクレジットカードの作成、ローンを組むことが難しくなります。また、住宅ローンを支払い中の自宅や、自動車を差し押さえられる可能性があります。
ただし、住宅を残す方法として「住宅ローン特則」があるので、住宅ローン特則を利用すれば、自宅を残したまま借金を減らすことができます。
個人再生をおこなった情報は国が発行する官報に掲載されますが、一般の人が目にする機会はほとんどないので、借金や債務整理のことが家族や勤務先にバレる心配はありません。
自己破産
メリット | デメリット |
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借金がゼロになる 99万円以下の現金と生活に必要な財産は残せる | ブラックリストに載る 財産を差し押さえられる 官報に載る 一部の職種の就業制限を受ける |
自己破産は、借金を返済できなくなった個人が、借金をゼロにすることができる手続きです。自己破産の申請をして免責を受けると、借金の返済をする義務がなくなります。
ただし、自己破産をすると借金をゼロにすることができる一方で、財産が差し押さえられる可能性があります。自動車は、条件によって手元に残しておける可能性がありますが、土地や住宅は、手元に残すことができません。
任意整理や個人再生と同じように、信用情報期間に事故情報が登録される(ブラックリスト)ので、免責後から5年〜7年はクレジットカードの新規作成やローンを組むこともできなくなります。
とはいえ、すでに競艇で作った借金の返済が遅れたり滞納しているのであれば、ブラックリストに載っています。このまま借金を滞納していると貸金業者に給料や財産を差し押さえられるので、債務整理をするよりも圧倒的にリスクが高いです。
債務整理をすることを悩んでいるあいだに、貸金業者が差し押さえの準備をしている可能性があるので、そうなる前に弁護士や司法書士といった専門家に相談をしてみると良いでしょう。